オリーブの品種

品種データベース

世界の主要な食料となる植物の遺伝子バンクには、2,629品種のオリーブが登録されています(2012年国連調査)。オリーブガーデンが見聞したスペインのコルドバ大学にある品種保存庫では、400以上の品種をそれぞれ2本ずつ植え、アメリカ農務省管轄のカリフォルニアにある果樹遺伝子保存庫でもオリーブの140以上の品種を2本ずつ植え品種の保存をしています。

 

品種には3グループ

最近のオリーブのDNA研究で、地中海沿岸の品種には地中海の東、地中海中央、そして地中海の西の3つのグループがあることが分かってきました。

これはオリーブ栽培が紀元前16世紀頃フェニキア人によって中東から地中海、そしてギリシャに広がり、ローマ帝国では占領地でオリーブ栽培を進めた伝播の歴史と一致します。

 

図の上の地図はオリーブの伝播を示し、図の下の色の変化は遺伝子のパターンの変化を示している。

品種の違い

品種でオリーブの植物特性が異なります。それはオリーブの樹形(勢い、習性)、花(数、隔年性)、受粉(自家和合・不和合)、葉(形、長さ)、果実(重さ、形、成分、味)、種(重さ、形)、耐性(環境、病害虫)など多様です。

 

品種によって実の大きさが異なり、さらにオリーブオイルの量やポリフェノールの量も異なるので、オイルを搾油するあるいはテーブルオリーブを製造する栽培では品種の選択が重要です。

 

品種の名前

オリーブの品種名には、同義異名語(Synonyms)が多くあります。地元で長く使われているローカルな呼び名が多数ある品種が多数あります。例えば日本でよく使われているシプレッシーノという名前は、正式品種名はフランギベントと言います。

異なる品種名であったものが、最近のDNA技術で同じ遺伝子型であるという事もあり、一方同義異名語と言われていた品種が異なる遺伝子型であるという報告もあります。

苗木メーカーがその選抜品種に名前を付ける商品名があり、その名前で呼ばれていることもあります。

品種の同定

オリーブの遺伝子情報(DNA)は、1980年にオリーブの葉から分離され、2002年には情報が確定しました。オリーブには、11の遺伝子の型(Genotype)があります。

主要オリーブ栽培国の研究所では、保存する品種のDNA情報の解析を進めて遺伝子情報のデータベースが構築されています。これらの情報は、品種改良、品種の同定、耐性や病理診断に使われています。

 

オリーブガーデンでは、スペインのコルドバ大学に委託して品種の同定を行っています。詳しくは、お問合せ下さい。