水やり

オリーブの成長と水分

ほとんどの植物の成長の決め手は”水と肥料”です。オリーブは、乾燥地での作物と見られ、地中海性気候で成長し、長期の乾燥に耐える植物です。しかしながら、近年では良質のオリーブの実を多く生産するためには、ごくわずかの潅水でも効果があることが知られ、オリーブの健康のためには適切な水分を供給することが必要です。

表はオリーブの成長プロセスと土壌水分の不足の影響を示したものです。

期間 プロセス 水分不足の影響
通年 植物成長 成長が遅くなり花の数が少なくなる
2月ー4月 花芽の準備 花の数の減少、子房の不具合
5月 開花 結実の減少
5月―6月 結実の成長 隔年性が増す
6月ー収穫まで 果実の成長 実の大きさが小さい
7月―11月 オイルの蓄積 オイルの含有量が少ない

特に夏の時期は、オリーブの果実を大きくするためにも適切な水やりが必要です。6月から収穫まで適切な水分が不足すると、実の細胞の数が増えず、さらにその細胞も小さいままになります。

点滴灌漑

点滴灌漑技術(ドリップ・イリゲーション)は、水処理技術先進国イスラエルで開発され世界に広がった技術です。点滴を作る弁がついた配水管を畑に敷き、水が直接土壌表面や地中の根のゆっくり水を与えます。スプリンクラーなどによる散水よりも水の蒸発は少なく水が有効に根に届き、水が葉にあたらないので病気を防げる効果も期待できます。マイクロ灌漑とも呼ばれています。

また液体肥料や薬を水に混ぜて散布することもできるので、ハウス栽培などでも植物の効率的な栽培として利用されています。

オリーブは根が横に広がるので、点滴灌漑の効果が大きく、オリーブ栽培の先進地では、点滴灌漑と液体肥料で栽培をきめ細かく管理して安定した生産を図っています。

鉢植え時の留意点

鉢植えでは、水分不足と過度水分に留意します。1週間以上水やりをしないと、見かけ上は元気でも、生理落下を起こすなど成長に影響が出ます。

一方鉢で通気性が悪い状態では、過度の水やりは、根腐れを起こすなどの影響が出ることがあります。